2017年1月6日に「出る単特急 金のフレーズ」(通称:金フレ)の改訂版が発売されました。
金フレはTOEICを何度も受けた人は必ず知っているTOEICに頻出の単語ばかりの単語帳です。他の単語帳とは一線を画して、圧倒的に良く出ます。今回5年ぶりの改定ですが、改定前は発音記号がないなど欠点もありました。改定版には発音記号が付いているようですが、それ以外にも色々と変更されているようです。
今回は金フレは何が良くてそんなに売れたのか、また改訂版の金フレは何が良くなったのかを細かく書きたいと思います。
金フレはスマホアプリもあります。はっきり言って本と内容は同じです。本よりちょっと安いので、スマホで勉強したい方はこちらもオススメです。
1. そもそも金フレは何がいいのか?
1-1. 頻出の単語のみが書かれている単語帳であること
完結に言うと、金フレはTOEIC頻出の単語のみ集められており、TOEICで効率的に得点を上げることができる単語帳です。
金フレはTEX加藤さんが毎回TOEICを受けられて、その内容を試験直後にTEXファイルにまとめ、必要な頻出の単語のみを編纂して作られています。TOEIC初心者の方がTOEICを受けると見たことのない単語の応酬に苦労されます。しかし、この本をしっかり勉強していれば、見たことのない単語は一回のテストで片手(5個くらい)まで減らすことが可能です。
TOEICの問題を解くと、単語がわからなくて回答できないことっていっぱいあると思います。それを一気に5個程度まで減らすことが出来る。そこまで知っている単語だらけになると、余裕を持ってTOEICを受けることができると想像できると思います。
もちろんTOEICの回答のためには単語の意味を知っているだけではなく、英単語を日本語に変換するスピードも必要ですし、単語の音も理解する必要があるので、そちらについては下のリンクを見て下さい。
ただし、金フレはTOEIC 500点以上向けです。TOEIC 300点~500点の方は金フレの初級者版の銀フレから始めたほうが良いでしょう。
1-2. 問題集に出てくる単語を見極めることが出来ること
TOEICの問題集を買って見たことのない単語が出てきた場合、それを覚えるべきかどうか迷うことがあると思います。「知らない単語は全部覚えるんだ!」という考えの方は努力家で素晴らしいと思います。
ただTOEICに出る単語は限られており、TOEICに出ない単語を覚え続けるのはTOEICの点を上げるには時間の無駄であることは認識しておいてください。
僕もTOEFLに出る学術用語や海外ドラマに出る単語を手当たり次第覚えた時期がありました。計4000を超える単語を暗記カードに書いていましたが、全然TOEICの点はあがりませんでした。覚えるかどうか迷うときはこの金フレを見て、金フレに載っていたら覚える、載っていなかった覚えないという方法で覚えると効率的に勉強できます。
それどころか、金フレに載っていない単語が多数出るTOEICの問題集は本当に良い問題集か?と疑ったほうが良いです。問題集が良い問題集か、良くない問題集かを見極められるほど、この本は優秀です。
「TOEIC L&Rテスト精選模試【総合】」は、金フレとシンクロ率が高く、公式問題集よりもTOEICの本試験に近いです。理由は著者の加藤優さんがTOEICを何度も受けて、TOEICに出た問題だけを厳選して模試として出版されているからです。レビューを書いているので良かったら見て下さい。
1-3. 持ち運びやすいサイズとリーズナブルな値段であること
単語を覚える良い方法は、毎日短い時間でも続けることだと思います。単語集を使って勉強するのは電車の中という方は多いと思いますので、単語帳が持ち運びやすいことは重要な要素です。
金フレは非常に持ちやすいサイズ(17.2 x 10.7 x 1.4 cm)ですので、通学通勤で勉強する方にとっては非常にありがたいです。
小さい分だけ値段も961円と非常にリーズナブルです。しかし、単語だけで1000単語、その他の定形表現などを含めると1300の単語、表現を学ぶことができます。
「conduct a survey」など、Part 5, 6にも使えるTOEICあるあるな表現がたくさん載っています。
2. 改訂版の変更点
2-1. 頻出の単語の入れ替え
前回の金フレ発売は2011年でしたが、5年も経つとTOEICの頻出単語は微妙に変わっています。
僕はかなり英単語を勉強したので、2012年頃はTOEIC受験して知らない単語が0ということもありましたが、2016年に受けたTOEICでは見たことのない単語に何度か出会いました。傾向は少しずつ変わっているなと実感しています。
今回著者のTEX加藤さんは傾向に合わせて200程度の単語を入れ替えられたようです。2016年8月にTOEICを受けたときに、唯一わからなかった単語「novice」(初心者という意味)も当たり前のように掲載されていました。
TOEICの傾向は少しずつ変わっていくことを考えると、今買って、今勉強してすぐにTOEICを受験するのが効果を発揮する最も良い方法だと思います。どうしてもTOEICの点をすぐに上げたい方は試してみてください。僕の書いている意味は、TOEICを受験したときにわかると思います。
2-2. 発音記号が付いたこと
2011年に発売された金フレには発音記号が付いていませんでした。今回からは意見が反映されて発音記号が付けられました。英単語の横に書かれています。
発音記号を僕は熱望していました。というのも単語の音を理解するのに発音記号が1番わかりやすいと思っているからです。
人間の耳って想像以上に曖昧です。
例えば「neglect」っていう単語があると、発音は「ネグレクト」だと思ってしまう人が多いと思います。実際は発音記号を見ればわかるのですが、ニグレクト[niglekt]だったりします。音声はこちら。
「ネグレクト」だと最初に思ってしまうと何度音声を聞いても「ニグレクト」との違いに気づけません。知っている音だと思ってしまうと、真剣に音を聞かずに流れていってしまいます。発音記号があると違いに気付けるので、発音記号は単語帳には必須だと思います。
※英語をカタカナで表現してしまうこと自体も発音を悪くする一因だと思っています。今回はわかりやすい表現のためにカタカナにしました。実際は英単語の音をカタカナでは覚えないほうが良いです。
2-3. 音声ファイルに単語の番号読み上げがなくなったこと
音声ファイルは朝日新聞出版のサイトからダウンロードできます。もしくはabceed analyticsというアプリでも聞くことができます。
慣れてきたら英語音声のみを1.5倍速で聞き続けてください。音声を使っていない人はすぐにスマホに音声入れて聞くようにしてください。音声を聞くことでListeningの点が変わってきます。
3. まとめ
「出る単特急 金のフレーズ」(通称:金フレ)を紹介しました。
ベタ褒めなのですが、別にTEX加藤さんと何かのコネがある訳ではないです。実際に改定前のバージョンで勉強してTOEICの点が上がったので、感謝の気持ちを含めて記事を書きました。
英語は「単語」と「文法」が基礎です。この本を買って勉強すれば、TOEICの単語に関しては十分な自信を持ってTOEICテストに挑めると思います。
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